開催内容
「国際地域女性アカデミー」では、国内はもちろん世界のさまざまな地域で復興や防災の活動に携わる女性たちが集い、災害に強いしなやかな地域社会の構築について考えていきます。最終的には、ポスト兵庫行動枠組に即した市民社会側からの行動を提案していくことをゴールとしています。
参加対象者
「国際地域女性アカデミー」の主な参加対象者は、次世代を担う女性としています。今回は海外参加メンバーとしてホワイロウ・コミッションが支援をしているアジア、アフリカ、中南米から約30名と、国内参加メンバーとして東日本大震災の被災3県の地域で活動する約40名が参加予定です。
海外からのコミュニティリーダーに対しては被災沿岸地域訪問と被災地からの学びの機会を、被災地の女性リーダーに対してはグローバルな視点と今後の地域復興におけるリーダーシップを獲得する機会を提供します。
日本初開催のグラスルーツ・アカデミー
国際ネットワーク組織 Huairou Commission(ホワイロウ・コミッション)は、これまで世界各地で「グラスルーツ・アカデミー」を開催してきましたが、日本での開催は今回が初めてとなります。NYに本部をおき、コミュニティ開発のために地域活動に従事する女性団体のサポートを世界規模で行っており、2013 年予算規模は約2 億円でした。
「グラスルーツ・アカデミー」では、世界中のさまざまな地域・組織・コミュニティから「grassroots woman leader(草の根レベルで活動する女性リーダー)」が集い、実際に取り組んでいる問題についての体験や知恵を共有します。アカデミーの最後には、共有体験の中で得られた学びをもとに、政府や公的機関への提言をまとめていきます。学校や教師から得られる学びとは異なり、仲間と学び合うなかで参加者ひとりひとりがじっくり考えていくことが重視されます。
2月16日、17日の二日間で開催した「国内合同学習会」
東北3県から合計36名の女性リーダーが集まり、一泊二日の研修を仙台・秋保温泉にて行いました。これは、3月のグラスルーツ・アカデミーに向けての事前学習と、東北のリーダー同士が交流して親睦を深めるための場でもありました。
国際協力NGOセンター(JANIC)の田島誠さんからは『国連防災世界会議と市民の役割』についてのレクチャー、東京大学社会科学研究所准教授のスティール若希さんからは『異文化と多様性』についてのトーク、堂本暁子さんからは、ご自身の経験をたっぷり盛り込みながら『リーダーシップ、チャレンジ!』というテーマでお話もいただきました。
開催報告
「国際地域女性アカデミー in Tohoku 2015報告書」をPDFにてご覧いただけます。
(更新日 2014年3月31日)