応援メッセージ
「国際地域女性カデミーin Tohoku」に期待すること
災害というと、強くたくましい男性が活躍する場と思われがちです。しかし、東日本大震災の現場で見たのは、女性たちの貢献です。学校の教員として、保育師として、看護師として、家庭で、地域で、職場で、常日頃の経験と能力をフルに発揮していました。
3.11から4年、槌音高くインフラの復興工事が進んでいます。しかし、人々の生活は安定し、地域社会は回復したでしょうか。まだ道半ばです。そうした中で、若い女性たちが創意をもって多様な活動を各地で展開しています。
「国際地域女性アカデミー in Tohoku」は、そうした若く、信念のある若い女性たちをつなぎ、地域連携のうねりをつくることを目指す画期的な企画です。若い女性たちが互いに学び合い、災害の多発時代のライフスタイルを模索し、実践する活動は地域社会の「変革」に他なりません。「第3回国連防災世界会議」を機に、南三陸町から国内のみならず、世界に発信し、国際的な連携の輪が広がることを期待しています。
男女共同参画と災害・復興ネットワーク代表
南三陸町で国際地域女性アカデミーが開催されるにあたり、心からのお喜びを申し上げます。
現在国連で作業が進んでいる持続可能な開発目標は、2030年までに世界中の全ての人に尊厳のある生活を実現することを目指しています。なかでも、紛争や自然災害の被害を一番被りがちな女性や子どもに、安心と安全、さらに人間らしい尊厳—人間の安全保障を確保することが最大の課題です。そのためには、地域の女性リーダーの役割が欠かせません。
4年前の東日本大震災でも命からがらたどり着いた避難所では、とりわけ女性や子ども,老齢者の尊厳が忘れがちになったという反省があります。
東日本大震災を経験した東北地域の女性と世界各地で活躍する女性リーダーが、今回の女性アカデミーを通じて経験を共有し、自然災害に備え、被害を最小におさえ、災害弱者の尊厳を守るための実効的な対策を提案されることを期待します。
全体スケジュール
日本国内・海外の地域女性リーダーが南三陸町に集う
被災3県に在住しながら地域の活動をより良くすすめていくことに積極的な次世代リーダー候補の女性を選抜します。国内参加メンバーは国内事前学習会への参加が必須となります。このプログラムは特定非営利活動法人ウィメンズアイが主催します。
アカデミー全体スケジュール
国内事前学習会(国内参加メンバー対象) |
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2014年12月 | 選考スタート |
2015年1月 | 選考・参加メンバー決定 |
2015年2月 | 国内事前学習会 国内合同学習会を宮城で開催(全員参加) 国内地域別学習会を宮城、岩手、福島で各1回開催 |
国際女性地域アカデミー(2日間) |
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2015年3月10日(火) | アカデミー1日目 9:00-17:00 会場:南三陸プラザ |
2015年3月11日(水) | 追悼式のためOFF 海外参加者向け被災地沿岸部ツアーを予定 |
2015年3月12日(木) | アカデミー2日目 8:30-15:00 会場:南三陸プラザ |
オープンフォーラム(一般公開) |
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2015年3月12日(木) | 16:00-18:00 会場:南三陸町・ベイサイドアリーナ文化交流ホール |
国連防災世界会議(仙台) |
2015年3月14日(土)~18日(水) |
※開催日程は現時点での予定です。情報は更新していきますので随時ご確認ください。
※国内参加者向けには、アカデミー開催前に特定非営利活動法人ウィメンズアイの主催で事前学習会を開催します。